実際に金利は景気によって大きく影響します。基本的に景気が悪くな
れば人々はできるだけ出費を抑えようと節約します。
そうなると物は売れなくなりますので、必然的に安売りして購買意欲
を高めます。しかしながら、安くするのも限度がありますので、必然
的に会社の経営が悪化し破綻する企業が増えます。
そうなると失業者が増えてさらに景気が悪化するという悪循環に陥り
ますので政策金利を下げることで預貯金金利を下げます。
そうすると、人々はお金を銀行に預け入れるよりも、使う方に回します
ので、景気が上向くことになるわけです。
上述した通り物価が下がることをデフレといいます。供給過多の状態
を示します。今世界中の多くの国々がこのような状況にあります。
なので、景気悪化を抑えるために米国では米国の政策金利にあたる
FFレートをゼロに設定しました。これで日米の金利差が逆転しました。
当然のことながら昨年まで5%台にあった米国の金利がゼロになった
わけですから、
米ドルを保有している人達は嫌気して売ります。
米ドルが売られると必然的に円高が進むのでドル安・円高が進むこと
になります。また、今では
ユーロが買われる動きが活発化します。
米ドル・円の金利は0%ですが、ユーロ・円であれば2%の金利がつき
ますので、必然的にユーロに乗り換える投資家が増えます。
こうしたことから、金利が変動する場面では十分注意する必要がありま
すので、米国やユーロなどの主要国と取引されている通貨の金融政策
や経済指標の発表時には十分注意が必要です。
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