米国経済の状態を測る上で雇用統計は最っとも重要な指標として、
為替市場だけではなく世界中の金融市場に大きな影響を与えます。
単純に雇用関係の状態を表す指標ではありません。先行きの景気
の行方を測る上でも非常に重要視されています。
ですので、今回は雇用統計の仕組みと特徴について簡単ではござ
いますが、解説させていただきたいと思います。
雇用統計は、失業率と非農業就業者数をメインに製造業就業者数、
小売業就業者数、週労働時間、そして、賃金インフレの状態を示す
平均時給などの10数項目が発表されます。
次に雇用統計が発表される機関や時期についてですが、米労働省
が月初めの金曜日に、現地時間の午前8時30分に発表します。
これら指標の利用の仕方としましては、例えば就業者数が増える
ことにより労働環境が良く、景気も底堅いと判断出来ます。
また、労働需要が市場にて高まることにより平均賃金が上昇する
可能性が高まることからインフレ懸念が台頭します。
インフレ懸念が高まることにより、米連邦公開市場委員会(FOMC)
にて政策金利の利上げを行う可能性が高まります。
上述した要因から、ドルが買われることとなりますし、反対の場合
には大きくドルが売られることとなりますのでご注意ください。
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