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2007年にサブプライムローン問題が本格的に顕在化すると、欧米の大手金融機関が
損失が一気に拡大することになり、融資に対する規制が厳しくなったため、流動性が
一気に悪化し、それにともない世界各国が景気交替局面入りしました。
そして、遂にシティ・グループとAIGの大手金融機関は破綻寸前の状態にありますし、
米自動車産業のビック3(GM、フォード、クライスラー)も破綻まで時間の問題とされて
いますので、爆発寸前の状況にあります。
1月、4月、7月、10月には米国の大手金融機関の決算発表があるのですが、これま
で一度として損失がおさまったと報道されたことはありません。
時間が経てば経つほどに損失を拡大する状況下では増資を希望しても引き受け先が
名乗り出る可能性が低いので事業を再建することは厳しいでしょう。
欧米の金融機関ほど日本の金融機関は住宅ローン債券への投資による損失が深刻
ではないということで円に対する安全度の高さから円が極端に買われ一気に円高化
が進むことになったわけですが、ここにきて反動からか円安が進んでいます。
主力企業の業績悪化や日本政府に対する不信感から大きく売られることとなりました
ので、この急な反動から欧米の金融機関の損失がさらに拡大することになれば再び
円高が進む可能性も十分高いだけにFX取引ではこまめに利益確定するべきです。
大きく動くときに揺さぶられないように身の丈にあったポジションを取る必要があります。
特に米ドルをはじめ、ユーロ、ポンドなどの主要国通貨の金利が大幅に低迷しているの
で中長期でのポジションが取りづらくなっています。
当然のことながら他の市場参加者も短期的な為替変動による差益を狙って取引する
傾向がこれまで以上に強まることになりますので十分注意が必要です。